ねこころです。
第二新卒で、未経験の外資系コンサルティングファームへ内定をいただきました。
今回は、野球の競技人口について考えていきます。
この問題は、かつてマッキンゼーの二次面接にも出題されたことがあるそうですので、ぜひ、チャレンジしてみてください。
日本における野球の競技人口の数は?【フェルミ推定】
フェルミ推定の解き方は以下の4ステップに集約されます。
- 前提を置く
- 式を考える・式を分解する
- 条件分けを行い算出する
- 数字の検証
この流れに沿って、考えていきましょう。
前提を置く
本問については、前提においてしっかりと算出可能な段階まで落とし込むことが重要です。
世界中の野球の競技人口となると困難を極めます。
したがって、今回は以下の前提を置きます
- 日本における競技人口
- 日常的・定期的に野球をやっている人を指す
- マネージャーやサポーターは含まない
式を考える・式を分解する
日本における野球の競技人口は以下の式で求めることが出来ます
日本における野球の競技人口=日本人口×競技人口率
野球の特徴を考える
一見競技人口率は算出が難しいように思えますが、野球には以下のような特徴があります
- ほとんどの学校に野球部がある
- 主に男性が行う傾向にある
- 社会人野球部などもある
よって、性別や年齢層により、競技人口率を算出することは比較的容易なのです。
はむ太郎
条件分けを行い算出する
性別・年代への分解
性別・年代に分けて算出する場合においては、表を活用することが多々ございます。
本件においても表を活用いたします。
以下のように、性別および年代において分割した表を作成いたします。
各年代においての人口比率ですが、日本はつぼ型の人口構造であることより、各年代の人口は一定と仮定いたします。
すると、各人口の割合は、
1÷2(性別)÷4(年代)→12.5%
となります。
女性の競技人口率
女性については社会人になり野球をしている人はほとんどおりません。
したがって、20歳以上の競技人口率は0%と仮定します。
0~19歳ですが、学校の中には女性が参加できる野球部も設置されております。
したがって、0~19歳の競技人口について、1~2学校に1人、野球をしている人がいると仮定をし、割合は2%といたします。
男性の競技人口率
男性については、最も野球をやっているのは0~19歳で、60歳以降については、野球よりもゴルフやゲートボールといったスポーツの人口が多くなるものと考えられます。
0~19歳
クラスの約8割の男子が運動をしているものと仮定し、そのうち3割強が野球をしているものと仮定いたします。
なお、3割強は、サッカー・野球・バスケ等の中から野球が選ばれる確率として相当と考えられます。
そうすると、競技人口は、
80%×30%=24%→25%
と算出されます。
20~39歳
この年代については、社会人野球を行っていることが考えられます。
私の感覚としては、友人の15人に1人が野球をしていることより、以下のように仮定いたします。
1÷15=6.666%→約7%
40~59歳
競技人口は20~39歳よりも減少するものと考えられます。
ここで、体力の衰え等により約半減すると仮定し、3%と仮定いたします。
60歳~
他のスポーツへの流出があることより、40~59歳よりもさらに少ない数字になることが考えられます。
したがって、40~59の約3分の1である1%と仮定いたします。
すると、表は以下のようになり、各競技人口率を集計すると、5%となります。
よって、野球の競技人口は、
1.2億人×5%=600万人
と算出されます。
数字の検証
5%の妥当性について、検証いたします。
競技人口率が5%ということは、約20人に1人、野球をしているという計算になり、実生活より適切な数値と考えられます。
実際に野球の競技人口は730万人とのことですので、妥当なのではないでしょうか。
まとめ
今回は野球の競技人口について、フェルミ推定を行いました。
ポイントは、
野球の特徴にそって、セグメント化を行うこと
です。
セグメント化についてはより詳細に行うほど、計算結果と実地とのずれが少なくなるものと考えられます。
どの程度までセグメント化を行うかについては、面接時間との兼ね合いなどもあることでしょう。
フェルミ推定は練習を行えば必ず上達いたします。
エージェントの中には練習を行ってくれるところもありますので、ぜひチェックしてみてください。
皆様の転職活動に幸あれ!