ねこころです。
第二新卒で、未経験の外資系コンサルティングファームへ内定をいただきました。
今回は、シャンプーの市場規模についてのフェルミ推定をご紹介させていただきます。
シャンプーの年間市場規模は?【フェルミ推定】
フェルミ推定の解き方は以下の4ステップに集約されます。
- 前提を置く
- 式を考える・式を分解する
- 条件分けを行い算出する
- 数字の検証
この流れに沿って、考えていきましょう。
前提を置く
今回の場合に置くべき前提としては以下の点と考えられます。
- 日本における市場規模
- 人間用(犬用などは除く)
- シャンプーのみに焦点を当てる(トリートメントは除く)
- 美容室で使われシャンプーは考慮しない。
あえて考慮しない項目を設定する
「美容室で使われシャンプーは考慮しない。」という項目を設定しました。
これについてはなぜ?と聞かれることもあるかもしれません。
美容院でシャンプーをする日→家ではシャンプーをしない人も多数いる
という仮定より、美容院の回数は考慮に入れませんという理由を述べることが大切です。
美容院の回数を含めないのは計算が煩雑になるからなのですが、そちらはのべないようにしましょう…!
式を考える・式を分解する
シャンプーの市場規模は、以下の式で求めることが可能です。
一本あたりのシャンプーの価格×1年あたりのシャンプーの消費本数
また、1年あたりのシャンプーの消費本数は、
(1プッシュの量×1日あたりのプッシュ回数÷1本当たりの容量×365×人数
にて、求められます。
条件分けを行い算出する
式のそれぞれの項目について考えていきます。
1プッシュの量
シャンプーのボトルは500mlペットボトルより大きいことより、1本あたり600mlと仮定します。
私は1日2プッシュの使用で3か月程度で使い終わることより、
1プッシュの量=600÷(3×2×30)→3ml
と求められます。
1日当たりのプッシュ回数
1日に2回シャンプーをする人もいれば、乳児やご年配の方など毎日シャンプーできない方もいらっしゃることより、一人当たりの1日のシャンプー回数は1回と仮定します。
男性は髪が短い人が多いこと、女性は長い方から短い方もいますが、平均してミディアム程度とすると、1日当たりのプッシュ回数は、
男性→1回
女性→2回
と考えられます。
1本当たりのシャンプーの価格およびその使用人数
性別および年代に分けて考えていきます。
男性について
男性については、アンチエイジングに特化した高価格のシャンプー(平均して1,000円と仮定)と、ドラッグストアで売られている低価格シャンプー(平均して500円と仮定)があると考えられます。
高めのシャンプーについては、40~60歳の男性がアンチエイジングに興味を持ち、そのうち半数が購入に至ると仮定すると、対象人数は
1.2億人÷2×(20÷80)÷2→750万人
と算出されます。
よって、低価格シャンプーの対象人数は、
1.2億人÷2-750万人→5,250万人
と算出されます。
女性について
女性については、以下の3通りのシャンプーがあると考えられます。
- 美容室などの高価格シャンプー(平均して2,000円と仮定)
- ドラッグストアの中での中価格シャンプー(平均して1,000円と仮定)
- 低価格シャンプー(平均して500円と仮定)
高価格シャンプーについては、20~60歳の働く女性のうち、美容に高い関心を持ち、資金に余裕がある女性が使用するものとし、美容に関心を持つ女性は半数、資金に余裕がある女性を半数と仮定します。
すると、対象人数は、
1.2億円÷2×(40÷80)÷2÷2→750万人
と算出されます。
中価格シャンプーについては、20~60歳の働く女性のうちの半数が使用すると仮定すると、
1.2億円÷2×(40÷80)÷2→1,500万人
と算出されます。
よって、低価格シャンプーは、
1.2億人÷2-750万人-1,500万人=3,750万人
と算出されます。
以上より、
男性かつ高価格シャンプーの市場規模は、
3×1÷600×365×750万人×1,000→約135億円
と算出されます。
同様に、
男性かつ低価格シャンプー→約160億円
女性かつ高価格シャンプー→約550億円、
女性かつ中価格シャンプー→約550億円、
女性かつ低価格シャンプー→約700億円
これらを足し合わせるとシャンプーの市場規模は約2,100億円と考えられます。
数字の検証
1人当たりのシャンプー費用に落として考えます。
2,100億円÷1.2億人→1,750円/人
この数字は実体験から言っても妥当と考えられます。
まとめ
フェルミ推定において大切なのは、前提を置くことおよび数字を検証することです。
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ぜひチェックしてみてください。
皆様の転職活動に幸あれ!